スポーツをする時、咬むチカラが能力の発揮に大きく関係することはよく知られています。ふだんの生活でも、丈夫な歯、正しい咬み合わせで咬むことで、脳の働きを助けたり、姿勢を良くしたり、肩こりや視力低下を防ぐなどのさまざまな効果が期待できます。
私たちは食べることで、栄養を体の中に採り入れています。さらには味覚や歯ざわりといった楽しみを通して、心の中まで健やかになれるのです。丈夫な歯、正しい咬み合わせでしっかり咬んで食べられることの喜び。口元は、幸せへの入口かもしれません。
痛み・違和感を感じていらっしゃるのはどの場所でしょうか? 歯、歯肉、それとも顎関節? 症状によって原因や治療が異なるのは当然の話ですが、しかしどんな場合にも知っておいてほしいことがあります。 それは……
たとえば虫歯※です。菌に侵された部分を削り、詰め物や被せ物をして……とここまでが一般的な治療。しかし本当に大切なのは、「どうして虫歯になったのか」を見極め、根本的な原因に対する治療までをしっかり行うことです。
原因の一例を挙げると、歯並びの悪さがあります。歯と歯の重なった部分がきちんと歯磨きできないケース。この場合は矯正治療を行って、歯磨きのしやすい口内環境をつくらなければいけません。
また詰め物や被せ物についても、もとの自分の歯に近い状態まで回復させるためには、セラミックスなど白色で丈夫な素材を使った審美治療が必要になります。
※虫歯のみの治療(一般歯科)は取り扱っておりません。あらかじめご了承ください。
歯周病による歯肉の痛みも、不十分な歯磨きで残ったプラーク(歯垢)により引き起こされます。この場合も歯周治療だけでなく、矯正治療などもあわせて行い、再発しにくい口内環境をつくることが重要です。
また「虫歯じゃないのに奥歯のあたりが痛い」「口が開けづらい」といった症状がある顎関節症の場合、原因の見極めは特に複雑で、そして大切です。咬み込み過ぎ、咬み合わせの悪さ、食いしばり・歯ぎしりなどが顎関節にダメージを与える直接の原因ですが、それらを引き起す根本的な原因まで掘り下げてみると……奥歯の高さ不足、歯並びの悪さ、歯の形の不良、うつぶせ寝や頬づえといった生活上のクセ、ストレスなどなど。さらには、それらの原因が組み合わさっている場合も多いのです。
対症療法で終わるのではなく、それぞれの原因に対して1つひとつ的確な治療を行うことが必要なのは言うまでもありません。
本当の完治を目指すためには、歯周治療、咬み合わせ・顎関節症治療、審美治療、矯正治療、インプラント治療をトータルに組み合わせた「包括的治療」が必要不可欠なのです。
患者様の悩みや疑問をじっくりうかがうカウンセリングから、最新機器を使って行う精密な検査、そして豊かな知識と経験に裏付けられた診断まで、治療に入るまでのプロセスをしっかり時間をかけて行うのが当院のポリシー。治療方針と費用についても、わかりやすく丁寧にご説明差し上げた後、実際の治療に入ります。
治療開始後も、常に口元全体をトータルに診ながら治療を進めていきますので、主な患部以外の部分の悪化も見逃す心配がありません。
歯と口元全体の状況をチェックし、さまざまなな悩みや質問にお答えしながら、診療の概略をご説明します。
レントゲン撮影(口の中、顔の正面・側面)や、歯型の採取などを行い、歯肉・虫歯・歯並び・咬み合わせ・顎関節などの状態を詳細に分析します。
検査結果をもとに、最良の治療プランをご提案します。治療期間や費用(お支払方法・医療費控除)についても詳しくご説明します。
まずは痛みなどの症状をやわらげるための治療を行います。
虫歯治療や歯周治療、咬み合わせ・顎関節症治療に加え、必要に応じて矯正治療、審美治療を組み合わせながら、症状の根本原因を解消します。
症状の再発を防ぐため、定期検診をお受けください。
1つの分野に特化した専門医院のほうが、治療の技術はやっぱり優れている……本当にそうでしょうか?
確かに専門医院は、扱っている分野については深い知識と磨かれた技術を持っています。しかし、“その分野の治療しかできない”という弱点があることも事実です。
多くの患者様は、主な患部だけでなく、同時にいくつかの問題を口元に抱えています。そこで必要になるのは、口元をトータルに考えた診断ができ、複数の治療を並行して行える技術です。
当院に通われれば、別の治療ごとに歯医者をいくつもかけ持ちして……なんて面倒はありませんよ。
歯周治療
歯肉に炎症を起こして痛みの原因をつくるのは、不十分な歯磨きなどで歯に付着したままになるプラーク(歯垢)です。このプラークを除去し、また再び付着するのを防ぐための治療を行います。
- スケーリング&ルートプレーニング
- 特殊な器具を使い、プラークと、プラークを付着しやすくする歯石を除去します。
- 歯周形成外科手術
- 症状の進んだ歯周病の場合は、外科手術を行います。
- PMTC
- 再びプラークが付着するのを防ぎ、症状の再発を予防します。
咬み合わせ・顎関節症治療
スプリントと呼ばれるマウスピース型プレートを装着することで、咬み合わせを正しい位置に誘導し、痛みの原因となる下顎への負担を和らげます。
- スプリント療法
- 着脱式のマウスピース型プレートを使用し深く咬み込めないようにします。
矯正治療(矯正歯科)
プラークの付着しにくい歯並びにするため、また正しい咬み合わせを確立するために、矯正治療は有効です。「でも矯正装置はカッコ悪いから……」という心配は過去の話。目立たない矯正装置を使えば、スマートな治療が可能です。